幼なじみじゃイヤなんだ。

そのまま流瑠は先輩達につかまってしまった。





『何だよ、彼女とデートの約束かぁ?』と笑ってチャカす先輩に



『そうですよ』と笑顔で返した。





先輩達に『生意気だぁ!』と頭ハタかれながら連れて行かれる流瑠の背中を呆然と眺めていた私。





流瑠は、先輩達が言った『デート』にも『彼女』にも否定しなかった。


それどころか先輩の問いを笑顔で肯定して。





頬はニヘラと緩みそうになるけど、


なにも聞けなかった私の頭の中は疑問だらけだった。