幼なじみじゃイヤなんだ。

体を離しても、心臓の鼓動と顔の熱さが引かない。


恥ずかしくて流瑠の顔なんて到底見れない。


早苗に見られたのも気まずくて、目線は泳いで…。






そんな私達を見て早苗は、





『ご、ごめん、邪魔してごめん…2人がちゃんと会えたか心配でね……来てみたら………びっくりして!…あぁあの、ごめん。本当にごめん!』





早口でひたすら謝っていた。





流瑠に向かっては『やっとだったのに…ごめん許して』と、特に謝っていた。



早苗は別に悪くないのに、私は声も出せないほど動揺していた。






そうこうしている内に、





『何の騒ぎ?大石知らない?』





そんな声が見えないところから聞こえてきて。





今度は流瑠のサッカー部の先輩が、早苗の声を聞きつけてと集まって来てて。

早苗の前に来て、私達の姿に気付いた瞬間。





『あっ大石!いなくなったと思ったら彼女とイチャついてたのかよっ!これから、ミーティングと言う名の打ち上げがあるって言ってただろ?』


『来い!1年のくせに彼女なんて生意気だ!イチャイチャは俺等が許さん!!』





先輩達が流瑠に近付いて来た。