幼なじみじゃイヤなんだ。

「最近、いろいろ嘘吐くし…」





更に凍りついたままの私を見つめながら、流瑠は言葉を続けていく。





「本当の事を知りたくて聞いているのに、ちゃんと答えてくれないどころか、逆ギレするし…」


「あ、あ、それは…」






『私が誰に抱き締められようと、キスされようと、キスの次をされようと、関係ないでしょ!流瑠には!』


1ヶ月前、言い放った自分の言葉を思い出す。






「おかげでさ、冷静に桜の言葉を聞くことも、心を見抜く事も出来なくなったよ…」





流瑠が私の頭を撫でて、そして話し続けた。





「とんでもない“勘違い”をしたままだった」





流瑠の言ってる意味が理解出来ず、キョトンと立ち尽くす私の頭に、流瑠がゆっくりおでこを落として呟く。