幼なじみじゃイヤなんだ。

私、もうめちゃくちゃだ。


自分でもなにを言い出してるのかわからない。





流瑠のことは幼なじみ以上には思っていない。

そんな自分を演じているつもりだったのに…。




いつの間にか、流瑠に、やいてくれるはずもないヤキモチを焼かせたくてこんなことを言っているような気がする。






そんなバカみたいな自分が空しくて唇を噛んだ。





無言のまま、流瑠が、1歩、また1歩近付いて来た。





そして、流瑠の指がまるで壊れる物に触れる様に、そっと私の唇に触れる。


流瑠に触れられた瞬間、わかりやすくビクっと体が反応し、噛んでいた唇を離した。





見つめ合う、私たち。







胸が締め付けられる。






流瑠が唇から指を離して言った。





「『キスの次』?言葉の意味もわかってないくせに、なに言ってんの?」





何もかもお見通しと言わんばかりのその言葉に、図星なだけに、頭にカッと血が上った。