幼なじみじゃイヤなんだ。

「もしかして、姉!今朝ヘラヘラにやけてたのってそいつとデートだったからかよ?」


「デ、デ、デートしてたのか!桜!!親を部活だって騙して!…いつからそんな不良になったんだぁっ!」


「おいおい、泣くなよ親父!…って、じゃあ、キスもそいつとしたのかよ?流兄とはしてないって言い張ったのは、そう言うことかよ?」


「なっ!?違っ…」





上坂くんうんぬんよりもここで流瑠の名前を出されたことで動揺が走る。






「ぇえぇぇぇぇ!!!キスしちゃったの?桜ちゃん…まずい、まずいわそれ…怖い…どうしよう、怖くてわたし、弟の顔を見る勇気がない…」






藍ちゃんがソファーの肘掛に突っ伏せた。





泣き崩れていたお父さんが顔を上げる。



涙ながらにこう言った。






「も、もしかして、“キスの次”も、あの男とやってしまってるってことなのか?…さくらぁ…」






なにを言われているのかわからないから、何の言い訳もしない私。


私以外のみんなは、目を見開いたままフリーズした。















フリーズすること数秒…












「さ、さぁ!お好み焼き焼こう!焼こう!!!食べるぞぉ!!!飲むぞぉ!!!」


「そ、そうね。藍、もういい歳なんだからしっかり手伝いなさい。お嫁に行けないわよ!」


「ははははは!じょ、冗談は言わないでよぉ~」


「よ、よし!食べよう!!!藍、もうビール開けたらどうだ?陸人君もいっぱい食えよ!一番の育ち盛りなんだから、な!はっはは…はは…」


「お、おう!食うぞ!飲むぞぉ…」


「お子ちゃまはジュースでちゅよ~。陸人ちゃん。なんてねぇ…」


「ぅるっせい!藍ババァ!なんてなぁ…」


「なんだとこのくそガキ!…なーんてねぇ…」


「ぁはは…はは!ぁははぁは…ははは…」






みんなが何事もなかったかのように振舞い始めた。