幼なじみじゃイヤなんだ。

「…あの……あの男は…どこ行った!!」


「はい?あの男?」






言っている意味がさっぱりわからない。






「さっきのあの男だぁぁぁあっ!!!」






お父さんの涙まじりのその大声に、通行人が振り返る。


私は言われた内容をかみ締めるよりも、恥ずかしさの方が先に立ってしまった。






「お、お父さん…人が見てるから、行こう…」





私がそう言い終わるや否や、お父さんは私と流瑠の手首を掴み、家の向かって走り出した。