真剣な顔で私を見つめたまま黙っている流瑠。




“そうだよな!”ってイジワルに悪く笑ってくれなきゃ、私の言ったこと、笑いにならないよ。





そんな目で見られたら何か余計、惨(みじ)めになる。





「…へへ。おにぎりごちそうさま。私、そろそろ、行こうかな…じゃ、じゃーね」





このままここにいたら、気が滅入ってまた泣いてしまうかもしれない。



そんな危機感に襲われた私はベンチを立った。