幼なじみじゃイヤなんだ。

優しく私の頭に触れる流瑠の手とは裏腹に、流瑠の表情は一瞬、曇った様に見えた。



流瑠の心が「痛い」って言っている。


そんな気がする。





「流瑠?」





無意識に名前を呼んでいた。





「ん?」





笑顔を作って私を見る。



流瑠が、気持ちを立て直した。

そんな風に見えた。




その流瑠の行動はこれ以上聞かないでって言っている様に見えて…。



ねぇ?雪見さんのことを思ってそんな顔するの?


聞きたいけれど、

聞く勇気なんてない。