幼なじみじゃイヤなんだ。

「…もう、情けない…」





じわっと目に涙が浮かんでくるのを感じる。


それを眉間に力を入れて、こぼれ落ちない様に閉じ込めた。





流瑠の行動1つ1つでこんなに心が動かされてしまう。

それを閉じ込めようとしても、どうしても溢れ出て来てしまう。





自分の手に負えなくなっていく感情。





どうしたらいいのかなんてまるでわからないのに、感情だけが勝手にふくらんでいく。





「だめだめ!午後から挽回!練習!練習!」






ベンチから立ち上がる。






そして、もやもやを吹き飛ばす様に、首をぶんぶん振ってから、フルートを構えた。



息を大きく吸い込んで、フルートに吹き込もうとした瞬間、





「あれぇ相澤さんだよね?」






冷たい声で名前を呼ばれた。