幼なじみじゃイヤなんだ。

───4限の予鈴が鳴る




「戻ろっか」




流瑠が言った。




「うん」




無理に作った笑顔でそう答える。




以前の私ならきっと駄々をこねていたと思う。




たぶん、「もっとここにいるっ!」と流瑠を困らせていたかもしれない。




困らせるなんて考えもせずに、自分の思ったことをそのまま口にしていたはず。







私の心の変化が少しずつ私の行動までもを変えていく。





そんな自分に戸惑いながらも、知らない内に1歩また1歩初めての“想い”の中へ足を踏み入れていた。