「あんた達。授業中は喧嘩しちゃだめよ」


「しないよ。高校生になったから。ね、流瑠」


「はははっ!それ何の区切り?」




早苗が笑う。




「桜が絡んで来なかったら喧嘩になんかならない」


「絡んでくるのは流瑠でしょうが?」





そんな会話をしていると教室の後ろの方にいるグループから声がかかった。




「あっ大石!こっち。こっち」




流瑠を手招きしているのは、中2の時流瑠と同じクラスだった鈴木くん。




「おー」




流瑠は席を立ち鈴木くんのところへ行く。


空いた流瑠のイスに早苗が座った