「早く!起きて!!」

「……」

「流瑠!朝よぉ~。起きてよー」

「……」

「もう!全然起きない!目覚まし耳元で鳴らしてみよっと」



なっ!?



「…桜…やめろ」


「あっ!起きた!」




俺の部屋に桜が来ていた。


今日は日曜日。
学校や、部活がない日には、たまにこうやって朝からやって来る。



でも今日はえらく早起きじゃね?



「今何時?」



まだ瞼は開こうとしない。

まだ物凄く眠い。


大騒ぎしている桜に背を向けて何とか口を開く。


「7時30分だよ」

「……」

「流瑠早く起きて」


何でそんなに早くに来てんだ桜は?