私はミルクティーのプラグを開けて、一口飲んだ。


おいしくて頬が緩む。





「ただでさえ、ちっさいのに朝ごはん抜いたら、致命的だもんな」


「…ゴッホッ!……なっ!」


「背が伸びなくなって、さっきみたいに卑屈になられても困るし」





聞こえてたな!さっきの独り言!!





「どうせ、ちっさいですよ?伸び悩んでますよ!でも、流瑠だって小学校まではチビだったくせに!」


「大丈夫、大丈夫、桜もそのうち伸びる伸びる!」


「うわぁ~っ!なんだか上から目線!」


「そのミルクティ、ミルク増量。カルシウム増量中。のやつだから、ぐんと伸びるんじゃない?」


「ホントに!?流瑠ってば気がきく……って、なんかムカつく!」





からかいながら、冗談言いながら、


笑う流瑠の顔につられて私も笑う。




私達の日常──



流瑠の傍にいると、こんなバカみたいなやり取りも心地いい。