‐龍は羽ばたく‐




父をちらりと見ると総帥に沢山の方に紛れてあいさつをしていた


「貴方が月城財閥の御曹司だなんて……世界は狭いわね」

「本当に」


龍はそこで自分たちが注目の的になっていることに気づいた


「櫻木さん、エスコートしますよ」

瑞季はにっこり笑う

「ありがとう、龍様」

その呼び方に龍はため息を吐いた

まぁここは財界のパーティーだ。呼び方くらいは仕方がない

「じゃぁ僕は君のこと瑞季ちゃんって呼ぶよ」

瑞季は苦笑する

「瑞季でいいわ」


龍はうん、と頷いて瑞季を自分の左腕に導いた


瑞季はそれに少し頬を染めて龍の左腕に自分の腕をからめる