‐龍は羽ばたく‐




そのころ宇美と瑞季は龍の話で盛り上がっていた

「でも体育の授業のときのバスケっ!!かっこよかったわね」

瑞季は興奮ぎみに玉子焼きを食べた


今は裏庭にいるので人もいなくて騒ぎ放題なのである


「うん…素敵だったよね」

宇美もうっとりしながら龍を思い出す


「あの爽やかさはすごいわよね、……聞いてるの?」

瑞季は上の空の宇美に苦笑する


「もしかして好きになった?……でも月城君は宇美には合わないわよ」


その言葉に宇美は俯く

「わかってるよ、私が月城君に相応しくないことくらい」

「…違うわよ。相応しいとか相応しくないとかじゃなくて、多分あんたには手におえないってこと」