カナちゃんがいなくなった途端、静まり返った室内。 そこで気づいた。 ……久しぶりの“独り”だ。 ドクン、ドクン、ドクン… あ、あれ…………? ドクン、ドクン、ドクン… なん、で……? 胸が、締め付けられるような、感じ。 苦しくて、冷たい。 頭の先から血がどんどんなくなっていくような感覚に襲われる。 どうして…………? “独り”には、慣れてたはずなのに………