「いやー朝からナニしてたんだか」


帰りの車の中で美菜と悠士君はニヤニヤしながら問い詰めてきた。


「…何もしてないってば!」


顔を赤くしてそう言ってもむしろ肯定にとられる。


「きゃーやだぁー熱いわぁ、ここ」


悠士君が茶化しながら言う。


「……」


もぅ私は何も言わない事に決めた。


「その辺でやめてやれよ。コイツあんま寝てないから」


柾樹は私を抱き寄せ、言う。


「なっ…」


何言ってんの!?
何その発言!!!!


余計に恥ずかしいじゃんっ!


「えーっ!?」


美菜は嬉しそうだけど、その顔は意地悪顔だ。


なんで旅行最終日にこんな恥をかかなきゃいけないのよ…


こうして、私達の旅行は私の深い溜め息で終わりを告げたのだった。