大輝は、そんな4人を睨みつけながら

見渡す。






「おまえら、俺から綾菜が奪えるとでも思ってんのか?」



「さあ?そんなのやってみないとわかんないじゃん?」


「奪うとか奪わないとか、倉持は物じゃない!」


「僕、色恋沙汰で男に負けたことないんだよね~。」


「綾菜さんの幸せを考えます!

今はこれでいいと思うけど、これから大輝さんが綾菜さんを悲しませたりすれば遠慮はしません!!」





それぞれの返答を聞いて

大輝は「おもしれぇ・・・・。」とつぶやく。





「来いよ。」


「うわ!!」





そこで、4人の中にいたわたしをひっぱり自分の手中におさめる。





「大輝・・・・・?」




「全員まとめて相手してやる。


綾菜は渡さねえ・・・・!!」






グッと手にこめた力は、大輝の決意の表れのような気がした。