「綾菜ちゃんも大変だ~。」


栄一くんはとくに助けることもなくにこっと笑いながら

「ていうか、髪の毛きれいだね~。」

とか言いながら三ツ編みしはじめる。




・・・・なにしてんだろ、この人たち。






「おまえら、いい加減にしろよ・・・・。


綾菜は俺のだ!!!」





その大輝の一言にピタッとみんなの動きがとまる。




「確かにそうだね・・・。でも、"今は"だよ?

綾菜ちゃんのことをちゃんとわかってあげられるのは、大輝より俺だと思ってるから。」


「俺も、諦めてないから。

永山もちゃんと倉持のこと好きなのはわかったけど、
だからって俺の気持ちが消えるわけじゃない。」


「僕も絶対あきらめない!

ていうか、僕に手に入れられない女の子がいるなんてありえないし~。」


「自分も大輝さんに歯向かう気はないっすけど、綾菜さんを好きでいたいっす。

それだけで、俺は・・・・幸せだから。」




思い思いにみんな気持ちを言う。




わたしは、一気に4人から告白されたような気持ちになって

頬がかあっと赤くなるのを感じた。