幸い、大輝の怪我は見た目ほどたいしたことはなくて
でも頭をうっているため、一応脳の検査をしないといけないのと
大事をとって、ということで3日間だけ入院することになった。
わたしは、毎日大輝の病室に通うことにした。
乱闘のあった次の日には、大輝はもうけろっとしていて
怪我をした箇所も、看護師さんたちが丁寧に包帯やら絆創膏やらで手当てしてくれている。
「大輝、本当にごめんなさい。」
わたしは、まず大輝に謝った。
大輝は、何も言わず包帯の巻かれていない右目だけでわたしを見ている。
「いろんなことに対して、言ってるの。
まず、今回のこと。
勝手に飛び出して、つかまって、大輝にすごく迷惑かけた。」
「ふん・・・・。」
「わたしがいなければ、大輝はこんな大怪我しなくて済んだのに。」
「いるんだから、しょうがねえだろ。」
大輝・・・・。
「うん、ありがとう・・・・。
それから、これまでのこと。」
そう言うと、大輝は少し不思議そうな顔をした。
「わたしね、これまで大輝はわたしのこと好きじゃないんだって思ってた。」
大輝の独眼が少し見開かれる。
「別にそこまで好きなわけじゃないけど、わたしと付き合ってくれてるんだって。
でも、栄一くんから聞いたの。」
「・・・・栄一!?」
黙っていた大輝が、少し焦りを帯びた声で言う。


