「俺、許せなくて!絶対勝ちたいと思った。
それで、俺が高校の奴らに『永山に勝つぞ!』って宣言したら
なんかあいつらそれを北工を締めるって意味に勘違いして、勝手に北工の奴らを片っ端からやりはじめたんだよ。」
徹平くんの話と一致してる。
でも、一つ違うのはアタマ、つまりひろくん直々にやってたわけじゃなくて
それ以外の人がやってたんだ・・・・。
でも、それが北工にはひろくんがやったってことで広まってて
それで"新しいアタマは喧嘩っ早い"なんて思われたのか。
「しばらくして永山が少人数つれてうちに乗り込んできた。
俺、ずっと永山と直(じか)に会いたかったから好都合だったよ。
それで俺から言ったんだ。『どちらが上かはっきりさせよう』って。つまり、どっちが綾ねえにふさわしいかって意味。」
ひろくん、それ絶対ひろくん以外の人
どちらの高校が強いかはっきりさせようって意味だと勘違いしたと思うよ?
「でも・・・・負けた。」
悔しそうに唇を突き出す。
徹平くんも言ってたな。
渇いれたって。
「俺は、正々堂々勝負して負けたんだから悔いはなかったけど、
周りが納得いかなかったみたいで、また勝手に動いて
今回も・・・・・
でも、俺、誓って綾ねえに迷惑かけるようなこと考えてなかったし、言ったりもしてない!それだけは、信じて。」
訴えるような目。
でも、これまでの話を聞いたら
辻褄はあってるし、
昔のひろくんを思い出すと、納得もできる。


