言葉に詰まって
一瞬視線をさげる。
「それは、綾ねえが理由だし・・・・。」
ぼそぼそとつぶやく。
「え!?わたし・・・・?」
なんでわたしなの!?
「俺、こっちに戻ってきて綾ねえと同じ高校入ろうと思ったんだけど
綾ねえの高校、編入枠が一切なくて無理だったんだよ。
それで、仕方なく近くの普通科のある高校に入ったんだけど、
そこがすっげえ不良の溜まり場みたいなとこで、
転校初日に『新参者は一回締めとく』とか言われて呼び出されて、仕方なく行ったんだけど、呼び出した奴ら、すっげえ弱くて、それで勝っちゃったら
次の日行ったら『おまえがアタマだ』とか訳わかんねえこと言われて・・・・。」
そうだ。思い出した・・・・・
ひろくん、怖がりで泣き虫だったけど柔道だけは強くて
小3で、もう黒帯しめてた気がする・・・。
「でも、最初は取り合わなかったんだ。めんどかったし・・・・
そしたら、対立してる高校のことをある日聞かされて、そこのアタマがすっげえ強いって。まあ、ちょっとやってみたいなとは思ったけど、それでもまだ興味なかった。
でも・・・・。」
「でも・・・・?」
「でも!!そいつが綾ねえと手繋いで歩いてるの見て・・・・!!!」
「え?」
つまり、わたしと大輝が付き合ってること、知ったってことだよね・・・。


