「なに勝ったような顔になってんのかな〜?
こっちに女がいるの、忘れた?」
空気をぶち破るように
勝ち誇った顔を見せたのは
さっきの馬乗り不細工男。
「・・・・。」
大輝はなにも言わずその男を見据える。
「うわ!!!ありえな~い!」
代わりに口を開いたのは遥太くんだった。
「こんな豚みたいな奴が、僕の綾菜先輩に触ってたなんて~~!!!」
「こら、遥!本当のことでも言っていいことと悪いことがある。」
それを制すのは、兄桐山秀太。
「でも、俺も許せないな~。
こんなブス野郎が綾菜ちゃんに触れたなんて・・・」
栄一くんまで・・・・・
「なんだと!?だれがブスだって・・・・!!」
もちろん、聞こえているため馬乗り男が怒り出した。
「キミだよ~。
ここにいる全員に聞いたって、僕らよりキミの方が美形だって言う人は
一人もいないと思うけど?」
敵に聞いても、そう言わせる自信があるんだ・・・・
でも、図星だとでも言うように
周りの人たちは顔を逸らしている。
それはそうだ。
誰が見ても、歴然としていて情けのかけようがない。


