「俺ら、ちょっと永山に用事があるんだよね。
だから、あんたを使わせてもらうよ!
おい、連れていくぞ!!」
さっきから話していた人は、この5人の中のリーダー的存在だったみたいで
その人の一声で団体は動き出す。
腕をつかまれたわたしも、無理矢理な移動を強いられる。
「やめて!・・・・痛いっ」
男の力でぎゅっとつかまれると
つかまれているだけで、腕がしびれてくる。
大輝をはじめ、わたしの周りの人とは大違いだ。
彼らはいつも優しかった。
触れるときは、そっと触れてくれた。
包み込むような触り方だった。
こんな、荒々しい・・・・こんなっ
大輝・・・・!!
助けて、大輝。
大輝はいつもわたしを助けてくれる。
まるで王子様みたいに、ピンチの時は必ず現れる。
大輝・・・・大輝・・・・・・・
でも、わたしのわずかな期待も虚しく
大輝はこなかった。
あたりまえか・・・・
わたし、大輝に散々ひどいこと言ってきたんだった。


