栄一くんが 首筋に顔を近づける。 やだ・・・・ やめて。 やめてよ 「やだ・・・・!!!!」 「クスッ・・・・」 へ? わたしが叫んだ瞬間 栄一くんの動きがとまった。 そして、どこか安心したような笑い声。 「栄一くん?」 首筋から顔を遠ざけて わたしを上から見つめる栄一くんは わたしの知っている人だった。 温かみがあって とっても優しい笑顔。