結局栄一くんの家にお邪魔することになった。 栄一くんは一人暮らし。 1Kの部屋でも、あんまり物がないせいかすごく広く感じる。 わたしはしばらく、ソファに座って泣いていた。 栄一くんは何も言わず横で頭をなで続けてくれた。 栄一くんのつけているコロンの香りがする・・・・。 栄一くんがすごく近くにいる証拠だ。 すごく落ち着く。 なんだろう? この感じ・・・・・ なにかに似ている。 わたしは、甘えるようにしばらく泣いていた。