チラッとあいつを見てみると
目を覆いたいような顔。
そっか・・・・こいついるのか。
なら、手は出せないな。
なぜかそう思ってしまう。
こいつの前では、喧嘩はしたくない。
俺が人を殴っている姿は、見せたくない。
なら、選択肢はひとつ。
俺はひたすら奴らの攻撃をよけ続けた。
よけるのは簡単だった。
あいつら、体のフォームがばらばらだから次の動きの予測がしやすい。
しかも、ためが長いから時間もある。
「っくそ・・・・・。」
一人が地面に自分からつっこみ、悔しそうに俺を睨む。
俺、なんもしてねえし・・・・。
「このガキ・・・・・!!!!」
渾身のつもりの一発も
俺には遅すぎるんだよ・・・・・。
サラリとかわすと、派手にこけた。
うわ、痛そう。


