「・・・・徹平。」 「はい!!」 「顔、あげろよ・・・・。」 徹平くんに近づきながら 大輝が言う。 徹平くんがおそるおそる 顔をあげて、そして大輝を見た。 ガンッッッ 「・・・・・っ!!!!」 大輝は、徹平くんと目をあわすこともなく その左頬を 思いっきり殴った。 「大輝・・・・!!!」 徹平くんが吹っ飛ばされて 床に倒れこむ。 その一連の衝撃で わたしはやっと体が自由になった。