泣きそうになるのを我慢して
ぐっと拳をにぎりしめる。
そんなわたしを
ふわっと優しく抱きしめた。
だめ・・・・
こんなことを許してはだめ。
抵抗しないと。
「綾菜さん。」
わたしの思考回路を切断するかのように
低い声が耳元で響いた。
「お願いします。俺をフってください。
今すぐに。バッサリと。」
「え?」
ますます頭が混乱してきた。
もう、どうなってるのよ!?
「でないと、諦められない。
俺は・・・・・・」
苦しそうな声。
体も僅かに震えている。
わたしは、
また一人傷つけたの?
徹平くんを・・・・・・・・・
「これ以上、あなたに惹かれるわけにはいかないんすよ!」
・・・・・ドサッ


