「綾菜さん。」
ぽつりとつぶやくように名前を呼ばれて
改めて顔をあげる。
「一昨日、看病ありがとうございました。」
かん、びょう・・・・?
「あ、ううん・・・。」
呆気に捕られながらも応える。
「綾菜さんは一昨日俺にずっと付き添って看病してくれましたよね?」
「うん。」
「おでこで熱測ったりとか、食べさせてもくれました。」
した、けど・・・・
「すごく助かりましたけど、
ああいう行為、綾菜さんは俺が男だってわかっててしたんすか?」
「え?」
言われた意味がすぐにはわからなかった。
「俺、あのとき心臓壊れるかと思いました。
女の子とあんなに接近したのはじめてだったんで。」
あ、そっか・・・・。
わたし、また軽い気持ちでやっちゃった。
気をつけないとって思ってたのに。


