部屋の前に着き
徹平くんを振り返る。
徹平くんは一度視線を落としたあと
少し寂しそうに笑った。
「着いちゃいましたね・・・・。」
「そう、だね。」
これで徹平くんとの下校も終わりかと思うと
名残惜しい。
しんみりした空気が自然と漂う。
「ねえ!」
「はい?」
「ちょっとだけ、時間ある?」
徹平くんはキョトンと不思議そうな顔。
「よかったら、ちょっとあがっていかない?」
これで終わりはさすがに呆気なさ過ぎて寂しい。
最後の日くらい
お茶でもご馳走したいよ。
毎日、それこそ風邪ひいても
守ってくれたんだから。
「いいんですか?」
「うん!あがって。」
相手はとても嬉しそうに笑った。
よかった・・・・・
徹平くんも、もうちょっとって思ってくれてたんだね。


