綾菜さん・・・・・
こんなときにも、綾菜さんの笑顔を思い浮かべてしまう。
そうすれば
救われる。
暗闇に暖かな光が差し込んでくる。
綾菜さんが真っ白な手を俺に向かってのばしているような。
それをとれば
きっともう、本当にもどれなくなるんだ。
俺は気持ちを認めるしかなくなって
それだけじゃなくて
抑えきれなくなる。
あふれ出すことに抵抗しなくなって
そのまま身を任せてしまう。
綾菜さんへの思いとめるどころか
その甘く苦しい夢に快感さえ覚えることになる。
そして時には自分から手をのばしたりして
でも、それを決して相手はとってくれなくて
そのまま他の男の元へと離れていく。
それを黙って見送る。
きっと、感じたことがない気持ちになる。
それを、人は"切ない"っていうんだろうか。


