こいつらの中には
まず綾菜さんっていう選択肢がないんだ。
許されない選択なんだから。
俺たちみんなのあこがれで
一番尊敬している大輝さんの彼女なんだぞ!?
その時点で、無意識に
綾菜さんを外してしまうんだ。
どんなにタイプでも
どんなに可愛くても
綾菜さんは、タブーの人になる。
ルール違反だ。
そして、違反すれば
自分になにが起こるからちゃんとわかってるから
みんなそれを回避する。
でも、俺は違反者の一線を越えてしまった。
後戻りもできない。
みんなの声が雑音にしか聞こえなくなっていた。
それくらいに、俺の気持ちは沈んでいって
一人で暗闇にうずくまっているような感覚だ。
もう、どうしたらいいのかわからない。
引き返せない。


