「おまえら、しょうもない嘘つくな。
それに、大輝さんがいないところでも
大輝さんを貶すような発言は、この俺が許さねえ。」
「貶してねえって!!
おまえ、もっと自覚しろよ。」
「してるから言ってんだろ。」
そう言うと、相手は呆れたように笑う。
「俺は、大輝さんと、何一つ張り合えない。
絶対大輝さんには勝てないんだよ・・・。」
はじめっからわかりきってることだ。
完璧な大輝さんに
俺なんかが挑むなんてただの馬鹿だ。
なのに、なんで俺は綾菜さんを・・・・・。
勝ち目がないなら、諦めるしかない。
でも、それもできない。
こんなことになるなら
綾菜さんと出会わなければ・・・・
いや、やっぱり出会えてよかったと思う。
あの人に出会えなかったら
俺は人の本当のぬくもりを知ることができなかった。


