「だれだれ!?」
曖昧な俺にさらに詰め寄ってくる。
もう一度否定すればいいのに
否定しようとしているのに
なかなか言葉がでてこない。
それどころか、まるで肯定を意味するかのように
ふいっと視線を逸らしてしまう。
自分でもなにしてるのか意味がわからない。
俺は、恋していることを認めたくない。
でも、認めたい。
はじめて感じる
この大きい胸の高鳴り。
そして、とてつもなく嬉しい気持ち。
大切にしたいから認めてしまいたい。
でも、認めたら俺は
同時に大輝さんを失うような気がしてる。
俺の中の大きな大きな存在である大輝さん。
その大輝さんを裏切ることになるんじゃないのか。
頭ではわかってるのに
体と気持ちが言うことを聞かない。
喧嘩したい衝動よりも
抑えられないものがあるなんて知らなかった。


