「クスッふふっ・・・・」
あまりの勘違いに笑ってしまう。
「そんなわけないでしょう?」
「ええ!?そうかな~?」
胡桃ちゃんは真顔だ。
本気だったんだ。
でも、それもおもしろい。
「そうだよ!
あのね、もう全部言っちゃうけど
わたしは、お兄ちゃんの先輩と付き合ってるんだよ。高校二年生の。
言ってなかったけど、わたしも高2だから。」
「そうなの?」
「うん!もちろん、お兄ちゃんもそれを知ってる。
それにね。付け加えると
そのわたしと付き合ってる人はね、お兄ちゃんのすごく尊敬してる人なの。
だから、お兄ちゃんの性格を考えれば
そんな人の彼女であるわたしを好きになるはずないよ。」
徹平くんは大輝をものすごく重視してるもん。
アタマだもんね。
そのアタマの彼女を好きになんて絶対ならないはず。
そういう不良の掟?みたいなものもすごく気にしてそうだし。
「そんなの、わかんないじゃん。」
「え?」
やけにまじめな声で静かにつぶやいた雄太くん。
わたしをじっと見て
「わかんないじゃん。」
ともう一度言う。


