「大丈夫?」
心配そうな声が聞こえてくる。
なかなか食べない俺を不振に思ったんだろう。
「はい・・・。」
食べないと。
でも、手に力が入らない。
絶対こぼしちゃいけないのに。
「貸して。」
綾菜さんがいきなり俺から茶碗とスプーンを取り上げた。
力が入っていないから、簡単に奪われてしまう。
そんなところにも情けなさを感じる。
「ふぅーっふぅーっ・・・・。」
え・・・・?
妙な息遣いに顔を向けると
綾菜さんが茶碗の中を混ぜながら吐息で覚ましていた。
な、なにしてんだ・・・?
「よし・・・・
はい!」
「・・・・え?」


