「すいません・・・・。」
最近、こんな重度の症状の風邪はひいてなかったのに。
やっぱり、昨日雨に降られたのがまずかったか。
ケチらずにコンビニでビニール傘買えばよかった。
「これ、ミルクがゆ作ったの。
乳製品苦手とかない?」
「はい。平気です。」
「よかった。」
ベットのすぐ脇にあるサイドテーブルには
出来立てのおかゆが一人なべで湯気をたてている。
「うまそうっすね。」
正直な感想をそのまま言うと綾菜さんはいつもどおり優しく笑った。
この人、本当に大輝さんの彼女なのか?
これまで、何回かそんなことを思ったことがある。
いや、お似合いじゃないとかじゃない。
逆に見た目はすごくお似合い。
でも、なんていうか・・・・
あの無口で、怖い大輝さんとずっと一緒にいるように見えない。
綾菜さんはよく笑うし、とても温かくて、太陽みたいだ。
大輝さんは俺の一番あこがれている人で
男の中の男って感じで、どこか冷たい。
対照的すぎる二人。


