「ちゃんと説明してよ!」
少しムッとしたせいか
語尾が強くなってしまう。
そんなわたしを見て
少し驚いてから『はい。』と頷いた。
「敵対っていうのは・・・・
なんつうか、よく喧嘩してるって感じです。」
「喧嘩!?」
「って言っても、うちは大輝さんがアタマになってから
全然自分たちから仕掛けてないんすけど。
正直、あんまり敵対意識もないんです。
でも、代々先輩たち同士が敵対し合っていたせいか、
向こうはうちに敵意むきだしで・・・・。」
そ、そんな・・・・・
なんかの漫画の世界みたい。
「それで、島荒らしたとかで
なんかっつったら喧嘩吹っ掛けてきてたんすけど、
大輝さんはそこは上手く交わしたりしてて・・・・」
し、島荒らす!?
生で初めて聞いた。そんな言葉。
「まあ、今までは大きな乱闘にはなってないんすよ。」
「へ、へえ・・・・。」
相槌はうってるけど
着いていけない。
現実にそんなの本当にあるんだ・・・。


