がたっ
イスが引く音がして見ると
遥太くんが満面の笑み。
さっきまでの冷気は?
「徹平くん?だっけ・・・?」
「ああ。なんだよ?」
二人は同じ1年生なんだよね。
「僕がソファには行くから、徹平くんはテーブルで食べなよ~。」
「いや、別にい・・・『おい!』
徹平くんの言葉を誰かの鋭い声がさえぎる。
「姑息な手をつかうな。」
睨みを利かせる桐山兄。
「なんだよ~僕は~、ただ働き者の徹平くんに
快適な食事環境を・・・『うそつけ!』
次は栄一くんの声。
「おまえ、ホント昔から抜け目ないよな。」
そう言ってスープをすくう。
「栄ちゃんまで、なに言っちゃってるの~?
僕な~んも考えてないよ~?」
とぼけたように両手をあげてから
にこ~っと笑う。


