*秀太side*

修旅から帰ってきて

1週間と三日後。



放課後に

俺は、倉持と人気のない小さな公園のベンチにいた。



気持ちを伝えてから、今日まで。


俺はひたすら倉持を避け続けた。


そうしようと思ってしたことじゃなくて

体が勝手にそうなってしまったんだ。


倉持にはすごく失礼なことをしたと思っている。



このままじゃいけない

なんとかしなくちゃいけない



そう思っていた矢先

倉持から話したいことがあると言われたんだ。

それで、ちょうど部活がない今日、ここに来ている。



少しホッとしているけれど

ああ、フられる時がきたんだ
とショックなのも本当。




もう、ばっさり言ってしまってほしい。

俺は気持ちを押し付けた。

倉持を困らせた。


そんな男に遠慮をする必要はないんだから。