大輝は目を細めて 疑い深くわたしを凝視する。 普段、そんなに見つめられないから 状況も忘れてなんだか照れてしまう。 自分でもアホすぎると思うよ。 「な、なんでもない! お昼食べにいこうよ。わたし、お腹すいた。」 それでもわたしを疑ってるみたいだから ひたすら視線をそらし続けた。 大輝は小さなため息をついて歩き出す。 あきらめたみたい。 「ねぇ、ねぇ、なに食べる~?」 追いついて話しかけてみる。 一瞬わたしを見てから前に向き直って 首を軽くかたむける。 なんでもいいのか・・・・。