そして、強く抱きしめた。
「え・・・・?」
抱きしめられたまま、戸惑いの声が聞こえる。
「俺がいるよ。」
俺が、ずっといつまでも綾菜ちゃんを思い続ける。
「秀を傷つけたくないなら、傷つけなきゃいい。
誰かに好きでいてほしいなら、俺が綾菜ちゃんを好きでいる。」
「そんな、平野くん・・・・」
驚きと、戸惑いのこもった言葉。
そんなに驚いたのか?
まあ、俺は秀みたくわかりやすくないからね。
それに、俺自身気持ちを自覚したの修旅中だし。
「綾菜ちゃんに彼氏がいるのは知ってる。
しかも俺の幼なじみだ。
だから、俺は綾菜ちゃんが俺の気持ちに答えられないってわかってる。
綾菜ちゃんが俺に返事をする必要はない。
俺はフられてないから、これからも綾菜ちゃんを思い続けられる。」
「・・・・・。」
「俺の存在が、綾菜ちゃんの支えになるなんて
こんな嬉しいことはない・・・。」
「・・・・だめだよ、そんなの!!」
俺の胸板を強くおして
俺を見上げる強い瞳。
やっぱり、いい女。


