あ~あ。
らしくねえよ、俺。
昨夜のことがそんなに堪えてるのか!?
いや、そうじゃないな。
この俺の気持ちだ。
俺は、確実に綾菜ちゃんに惹かれてる。
そばにいてほしいし。
彼女の前だと、嘘はつけない。
自分を偽り、つくることはできない。
それが楽だ。
素のままの俺を受け入れてくれた。
『そのほうがいい』って言った。
うれしかった。
けど、俺はまだあのトラウマを克服したわけではない。
だから、困っている。
あの笑顔の前では、素の自分でしかいられないのに
そうして、俺にとって彼女がもっと大事になってから
離れていってしまったら・・・?
そんなの、やっぱり耐えられない。
もう、素を見せてしまった以上、
後戻りはできないのに、もどりたい。
やっぱり見せなきゃよかった・・・・。
でも無理だった。
でも、やめときゃよかった。
でも、気づいたら素の俺だったんだ。


