「じゃあ、おやすみ。」
「おやすみ、平野くん。」
結局、部屋に入るまで見届けられて
俺はおとなしく、ベットにもどった。
隣のベットでは、秀が布団に巻きついて爆睡中。
その無邪気な寝顔を見て、底知れない罪悪感がわいてくる。
「悪い、秀。」
眠っている秀にとりあえず頭をさげる。
応援、できないかも・・・・。
ベットに入っても
さっきの綾菜ちゃんの笑顔が離れない。
いや、思えばずっと前からそうだったのかな。
あの子の笑顔は、不思議な力があるような気がする。
心に残るというか
あの笑顔の前では、嘘はつけない。
秀を応援する
大輝の幸せも願う
そう決めたつもりだったのに・・・・。
俺の決意は、あの言葉と笑顔の前にくずれていった。


