呆然としたまま綾菜ちゃんをじっと見下ろす。
綾菜ちゃんも、負けじと俺を見つめ返す。
まっすぐな瞳だ。
強くて、綺麗だ。
「俺にどうしてほしいの?」
「笑ってほしい、心から。」
無茶なこと言いやがって・・・・。
「それがまだできないなら、
せめてわたしの前では、作り笑いしないでほしい。
それ、傷つくの。」
傷つく・・・・?
つくづく変わった女だな。
「あと、そうやって素でいて。
いつものヘラヘラなチャラ男より、そっちの方がずっといい。」
素、か・・・・。
確かに、今の俺は素だよ。
愛想よくニコニコもしてないし
女の子相手なのに、無表情だし。
俺は、もともと表情がないほうなんだよ。
あと、あんまりしゃべんないの。


