「なにやってんの?」
言葉にでたのは、その感情どっちをあらわすでもない言葉だった。
しかも、無意識で。
「綾菜ちゃん、なにやってんの?」
「え?」
「今度は、俺?俺をターゲットにしてたりするわけ?
なんでそうやって俺を構うんだよ。
ズカズカ入ってくるんだよ。俺、言ったよね?
一回、釘さしたつもりだったんだけど。
わかんなかった?」
「わかってたけど、
だって、平野くんいっつも寂しそうなんだもん!!」
は・・・・?
「みんなに囲まれて、笑ってるのに笑ってなくて
周りにこんなに人がいるのに、
平野くんを好きな人がいっぱいいるのに、
平野くんは、その人たちの誰一人として受け入れてない気がする。
表面で軽く受け流して、自分は他人に優しくするのに
誰かが平野くんに優しくしようとしたら逃げていくじゃん!!」
強い目だ。
訴える目。
視線が逸らせない。
何も言えない。
「わたしは、平野くんを大事な人だと思ってる。
だから、平野くんがわたしに優しくしてくれた分、
支えて、アドバイスして、一緒にいてくれた分、
わたしも返したいの!
優しくしたいし、そばにいたいし、心から笑ってほしい。
でも、平野くんが拒絶するから・・・・」


