「・・・やだ。」
わたしのこの声を聞き、大輝が顔をしかめ
振り返り、そして立ち止まる。
「わたしの知らない世界に、大輝はいるっていうの?
そんなの違う。
大輝は、ここにいるじゃん。」
こうして、今、わたしの手を繋いでくれてるじゃん。
「だから・・・
おまえはわかってないから・・・『そんなこと言わないで!!』
大輝の言葉をさえぎってしまった。
「わたしは、大輝の一番近くにいたい。
大輝がわたしのためを思って
そう言ってくれたのはうれしいよ。
でも、嫌なんだもん。」
自分が駄々をこねていることはわかってる。
でも、嫌なんだもん。
「大輝のこと、もっと知りたいの。
大輝のいる世界も知りたい。
わかってないって言うなら、学ばせてよ。
わたしはこれからもずっと、大輝のそばにいたいから。」
そうだ。
わたしの居場所は、これからも変わらない。
大輝の横・・・・。
一瞬浮かんだ桐山くんの顔を
かき消すように
大輝を見つめた。
・・・・この人が、わたしの彼氏。


