「ホント馬鹿・・・。」
大輝は、一瞬そう言って笑った。
大輝の笑顔!!
しかも、至近距離!!
そうやってほくそ笑むのもつかの間、
「きゃ!!」
大輝に思いっきり手を引かれた。
「え?」
「帰るぞ。」
大輝はそう言うと
近くの机においてあったわたしの荷物と
自分の荷物を肩に担いだ。
「大輝さん、帰るんすか?」
「もうちょっといろよ~!!」
周りから惜しむ声が飛んでくる。
「これ以上ここにいたら、いじられるだけだ。」
大輝はそう言って振り返ることなく
わたしの手をひき教室をでた。
「あ、みんなまたね!!」
なんとか去り際にみんなに手をふる。
みんなも振り替えしてくれた。
それを見たのか、見てないのか
大輝はより強くわたしを引っ張った。


