校舎に入るともっとすごかった。
壁は、落書きだけじゃなく
穴が開いていたりもする。
しかも気になるのが、その穴がちょうど人の握りこぶし一個分ってところ。
窓ガラスも、ガムテで補正されているものが何枚かある。
それを見て
「追いつかないんだよ。」
と敏樹くんは言うけれど、
わたしには全く意味がわからない。
廊下を歩いていると
他校の制服だし、しかも女だしで
めちゃくちゃ目立っている。
男子校じゃないけど
工業高校だから極端に女子が少ない。
通り過ぎる男子たちは
もの珍しそうだったり
ニヤニヤしてたりして
わたしをガン見してくる・・・・。
正直、あまり良い気分じゃない。
でも、さっきみたいに声をかけられないのは
敏樹くんが一緒だからかな?


